肌に落とされた一滴が、静かに熱を帯びてゆく。
やがてその熱は、香りとなって揺れはじめる。
言葉にならなかった感情や、眠っていた記憶のかけらが、
香りに溶けて、そっと立ちのぼっていく。
それが、Attar(アッタル)と呼ばれる香油です。
アルコールを一滴も含まない、純粋な香のオイル。
古くはインドやアラビアで、祈りや瞑想の前に使われてきたもので、香りを“まとう”のではなく、“染み込ませる”ための香水とも言われます。
Mirʾāt al-Dukhānでは、ケララ・ムナールの山地で採れた
世界最高級のサンダルウッドオイルを軸に、
深く静かに広がる香りのAttarを扱っています。
Attarは、他人に見せるものではありません。
それは、あなただけが知っている時間、あなただけの静けさのための香りです。